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安定した通貨への道

20世紀半ばの第二次世界大戦。全世界を巻き込んだこの戦争で、唯一アメリカだけが戦災を免れ、連合国の軍需物資補給拠点となり、その代償として金が使われその結果、世界の3分の2の金が集まることになった。

固定相場制の通貨市場誕生

1944年7月、連合国は戦後の経済・金融のあり方について協議し、金を基軸とした金本位制を決定した。世にいう『ブレトンウッズ体制』である。
戦後、超大国となったアメリカは世界の警官として、朝鮮戦争やベトナム戦争などに介入し、大量のドル流失を招いた。それを通貨の大量発行によって補った結果、アメリカは保有する金の約7倍ものドルを世界にばら撒くことになり、『ブレトンウッズ体制』の維持は困難な状況になっていった。

変動相場制へ

そして1971年8月15日、ニクソン大統領は金とドルの交換停止を発表した。この世界を震撼させた『ニクソン・ショック』によって、通貨は固定相場から変動相場の時代へと移っていった。基軸を失った通貨は暴騰暴落の危機にさらされ、相場変動のリスクが世界を駆け巡る時代に突入した。このリスクを回避するため、通貨を先物市場へ上場することが真剣にアメリカで検討された。

IMM通貨先物市場開設

後にシカゴ・マーカンタイル取引所の実力会長となったレオ・メラメッド氏を中心に、CMEは外貨を扱う国際通貨市場(IMM:International Monetary Market)の構想を持ち、具体的なプランが進行するなか、1971年12月にシカゴ大学のミルトン・フリードマン教授によって、『通貨先物市場の必要性について』(The Need For Futures Markets in Currencies)という論文が発表された。
そして、ついに1972年5月16日、シカゴ・マーカンタイル取引所の一角に通貨の先物市場が開設された。上場された外国通貨は日本円、ドイツマルク、スイスフラン、カナダドル、英ポンド、イタリアリラ、メキシコペソ。この7ヵ国通貨で通貨先物市場はスタートした。
現在、上場されている外国通貨はオーストラリアドル、ブラジルレアル、英ポンド、カナダドル、中国元、チェココルナ、ユーロFX、ハンガリーフォリント、イスラエルシュケル、日本円、韓国ウォン、メキシコペソ、ニュージーランドドル、ノルウェークローネ、ポーランドズロチ、ロシアルーブル、南アフリカランド、スウェーデンクローネ、スイスフランの19通貨である。


出典:FIA(米国先物業協会)


出典:FIA(米国先物業協会)

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