1970年代に起こった2度にわたるオイルショックのために、市況は低迷、株式市場は乱高下し投資家の株離れが進行した。特に、通貨市場は変動相場制に移行し、経済活動の最も重要な条件ともいうべき通貨の価値は激しく変動した。通貨の価値が乱高下すると、あらゆる商品の価値が連動して激変するようになった。この大混乱を経験する過程で、巨額の資産を安全に運用することに対する投資家のニーズが急速に高まってきたと思われる。同時に、コンピュータの発達に伴って、運用技術の高度化が進むなかで、オプション取引が開発された。オプション取引は『リスクが常に限定されている』という最大の特長を持った画期的な取引方法である。アメリカで株式や債券など金融商品のオプション取引が本格的に始まったのはオプション専門の取引所であるシカゴオプション取引所(CBOE、Chicago Board Options Exchange)が1973年4月に設立されてからである。
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CBOEで株式オプション市場が開設されるや、爆発的な成長をとげ、他の取引所も次々とオプション取引を導入していった。金融オプション市場が急成長した背景には国民金融資産の増大や年金基金など公的資金の拡大に見られるように、先進国の金融市場が成熟化してきたという要因もある。
先物オプション取引も商品先物取引委員会(CFTC)のパイロットプログラムのなかで1982年10月に国債、金、砂糖の3銘柄でスタートした。
その後、通貨先物オプションはCMEで1984年1月のドイツマルクを皮切りに、1985年2月に英ポンド、スイスフランが、1986年3月に日本円、同年6月にカナダドルが順次上場され、2007年3月現在ではオーストラリアドル、ブラジルレアル、英ポンド、カナダドル、中国元、チェココルナ、ユーロFX、ハンガリーフォリント、イスラエルシュケル、日本円、韓国ウォン、メキシコペソ、ニュージーランドドル、ノルウェークローネ、ポーランドズロチ、ロシアルーブル、南アフリカランド、スウェーデンクローネ、スイスフランの19通貨とクロスレートや指数等を合わせて31銘柄が市場で取引されている。
そして、1997年2月にオプション理論の構築に貢献したスタンフォード大学のマイロン・ショールズ博士とハーバード大学のローバト・マートン博士にノーベル経済学賞が授与された。