インターバンク市場とは、銀行間で行われる為替直物取引の市場のこと。ただ、証券取引所のような特定の場所があるわけでなく、世界中の銀行や金融会社がお互いに専用オンラインを通して、東京、ロンドン、ニューヨークの主要市場を中心に24時間、世界のどこかで取引が行われている。
スポット取引とは、2営業日目に決裁される為替直物取引のこと。スポット取引は通貨と通貨の直接交換であり、スポット取引が決裁されるときは、取引された2通貨に関係する二か国の支払いシステムを通じて資金の移動が起きる。2つの支払いが実行されることによってスポット取引は完了する。
輸出入、運輸・保険などのサービス、長短資本の移動など、対外取引で生じる代金、資金の決済にあたって、直接現金を輸送することなく、決済を行うのが外国為替だが、外国為替は決済方法、形態、決裁時期によって次のように分類することができる。
フォワード取引(先渡し取引)では、スポット取引同様アウトライトの形で一回の通貨の交換を行う。両者の唯一の違いは、スポット取引は決裁が2営業日と決まっているのに対し、フォワード取引は取引日から3営業日以降のあらかじめ合意された受渡期日に決裁が可能なことである。
フォワード取引の目的は、将来の支払いの手当てであり、ヘッジ目的であったり、投機目的であったりする。フォワード取引は非常に柔軟性に富んでおり、通貨、金額、支払期日を顧客の必要に応じてテーラー・メイドに作ることが可能。適用される為替相場は、将来の満期ごとに異なっており、スポット・レートとは異なる。
フォワード取引が実際に実行されるときの為替相場は、取引の取り決め時点で確定している。ディーラーが顧客の一部には前もって担保の提供を求めることもあるが、取引が実行されるまでは資金が移動することはない。
通貨先物取引は取引所取引として行われ、特定の通貨を特定の価格で、将来のある一定の期日に売買(受渡し)するという契約を指すが、OTC市場のフォワード取引と違い、先物取引所の参加者全員に共通の標準化された形で行われる。
先物取引は、組織化され、かつ集中化された取引所(アメリカの商品先物取引委員会、CFTCの規制を受ける)のなかの公開の『立会場』を通して行われる。取引可能な通貨に対して、額面、受渡決裁期日が標準化されており、取引所のルールに従っている。先物取引では日々、『値洗い』が行われ、証拠金の差し入れと差金決裁が行われる。
通貨先物オプションは先物取引と同様、対象通貨の額面金額、権利行使価格及び限月について標準化された取引である。OTC市場のように顧客の要望に応じたテーラー・メイドの取引ではない。取引は取引所のクリアリングハウス(清算機関)を通して清算され、クリアリングハウスは各当事者に相手方が契約不履行に陥った場合の保証を与えている。オプションの買い手はプレミアムを支払った後は何ら金銭的義務を負わないので、証拠金の差し入れは要求されない。オプションの売り手は金融リスクの全てを負っているため、証拠金の差し入れを要求されるとともに、もし市場価格が自己のポジションにとって不利な方向に動いたときには追加証拠金を差し入れる必要がある。